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活動紹介

2022年3月13日

盛岡市デジタル技術実証実験事業 レポート①「ドローンとAIで社会インフラを守る」

IT技術の活用による産業の高度化、早期の社会実装を目指したプロポーザルで選定された事業についてレポートします。

 

事業名:「UVA(ドローン)×映像解析AI活用による橋梁点検の効率化」

実施団体:湊運輸倉庫株式会社
(NoBSIプロジェクト:株式会社オリテック21 株式会社東北工商 協力)

 

 

日本の橋が高齢化している!?
日本国内の橋は、今後10年で半数が50歳を超える「高齢化」状態。そのため、すべての橋に5年に一度の点検が義務付けられ、ここ岩手県でも年間で約1万4千本もの橋梁点検が繰り返されています。

 

時間とお金を50%削減せよ!
一口に点検と言っても、高額な専用車両や大量の報告書など、必要となる人とお金のコストは膨大。このプロジェクトは、身軽なドローンと、効率よく画像を解析するAI技術の投入により、時間と経費を50%削減することを目標に立ち上がりました。

 

いざ実証実験を経て
点検は0.2mmのクラックを検出する精度が求められるシビアな世界。実用化に向けては、カメラの性能、AIの検出効率ともに更なる進化が必要ですが、現地の状況がいつでも3D画像で見られる成果データは高く評価されました。機動性の高さも証明され、岩手発の取り組みが国内インフラを支える未来が見え始めています。

※令和3年度には、盛岡市の開運橋や不来方橋などで調査フライトを実施。橋脚、橋の裏側などをドローンのカメラで撮影し、AIによる画像解析を行いました。

 

「小さく生んで大きく育てる」湊運輸倉庫株式会社 代表取締役社長 石川啓さん

「点検車両が届かないところをドローンが見る。診断の補助にAIを使い人が確認する。そういうことを繰り返すうちに、AIは学習を深め、性能のいいカメラも登場して、作業の確度は上がります。0.2mmの精度を担保する技術の登場をただ待っているのでは、構造物の寿命は差し迫り、自治体の財政も苦しいまま。可能な部分からロボティクスで次々回した方が効率的だと考えます。ゆくゆくは、ドローンが撮影する映像を点検士がオフィスでリアルタイムに確認、報告書はAIが自動生成するようになると思います」